わりきり

わりきりの女の子と会う時に注意していることがある。
それは、未成年者の喫煙と飲酒を黙認しないことだ。
わりきりをやるような女の子はませているもので、僕の前で堂々と煙草を喫おうとする子もいる。そのたびに僕はたしなめる。
中にはむくれてしまう子もいるが、だいたいは言う事を聞いてくれる。
未成年の飲酒喫煙の黙認は法律で罰せられることを彼女たちはわかってくれているのだ。
まあ、それ以上の事をやろうとしておいて、偉そうに言える立場ではないのだけど、最低限のモラルは守りたい。
ただし、ぼくは法律が怖いわけではない。
「煙草、止められないんだよね」
と、わりきりの彼女がベッドの中で言った。行為の後で一服やろうとしていたので、遮ったところだった。
別に煙草が美味しいわけではないのだけど、大人の男たちとの付き合いで、ついつい飲酒と喫煙が常習化してしまったと言う事だった。
煙草やお酒は成人すれば、幾らでもやれる。でも、今はやるべきではない。
成人してから、それが必要かどうか判断すればいいのだ。
これは、法律に恐れる男の意見ではない、彼女より大人の男としての意見だ。
わりきり
僕は、そう言って、彼女が持っていた煙草を1万円で買い取ってあげた。お金で解決するのもどうかとは思うが、こうすれば彼女たちも悪い気はしないはずだ。
「エンコーも成人してからやった方がいい?」
彼女は意地悪心からか、僕にそう尋ねてきた。煙草をやめるように言っておいて、こんなことをしている僕を試しているようだ。
そんな時、僕は「僕がそんなことを言ったら、君たちの商売が上がったりじゃないか」と返す。
彼女は僕の言葉に「そだねー」とケラケラ笑った。
彼女と別れた後、僕は駅前の喫煙スペースで煙草に火を点けた。嫌煙な世の中だけど、ここには一服を求めて大勢の大人が煙草を喫っている
僕は結構なスモーカーでありドランカーなのだけど、彼女たちの前では控えるようにしている。
今の内から煙草が習慣づいてしまうと、一生抜け出せなくなる。いつでも、本人の意思でやめられるわりきりとはわけが違うのだ。
立ち上る煙草の煙を見上げながら、僕は思った。
お金がない時はどうする
お金くれる彼氏